写真を共有するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のインスタグラムで女子中学生2人に交際を迫って脅迫するメッセージを送ったなどとして、熊本県警熊本東署は29日、熊本市の無職少年(19)を脅迫などの容疑で逮捕した。容疑を大筋で認めているという。被害生徒は少年と面識がなかったが、少年がインスタに自らの写真をアップし、アカウント名に少年の名前の一部が含まれていたことなどから同署は容疑者と特定した。

 逮捕容疑は7日午後11時〜11時半ごろ、同市の女子中学生2人(共に13歳)に「殴りたい。自殺に追い込むだけ」「付き合ってくれたら許すよ」といったメッセージを送り、脅迫したなどとされる。

 同署によると、少年はインスタを通じて知り合った生徒2人に交際を申し込んだが断られるなどしたため、脅迫のメッセージを送信したとみられる。生徒は同じ中学の友人同士。生徒の1人がトラブルについて学校で泣きながら友人に相談しているのを教師が見つけ、通報した。同署はインスタの写真や名前の一部が含まれたアカウント名、メッセージに記載されていた居住地情報などから容疑者を絞り込んだ。

 同署の担当者は「SNSは便利だが、知らないうちに犯罪に巻き込まれる恐れがある。自分の身をしっかりと守って使ってほしい」と呼びかけている。【樋口岳大】

毎日新聞2020年7月29日 11時26分(最終更新 7月29日 11時26分)
https://mainichi.jp/articles/20200729/k00/00m/040/083000c