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店の入り口に出された貼り紙
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山形県内のデイリーヤマザキ店舗で、「当店 マスク不要です」などと強調した貼り紙が入り口に貼られていたと、ツイッターに写真が投稿されて話題になっている。

運営する山崎製パンは、「当社の感染対策と異なる」として店のオーナー側に撤去してもらったうえで、「お客さまに心配をかけた」と謝罪した。

「マスク取るのが作法やったんやろか。。。」
この店は、鶴岡市内にある。
貼り紙は、ガラス扉に貼っており、マスク不要の部分には、赤い蛍光ペンで下線が2重に引かれていた。

続けて、その理由として、こう印刷されていた。

「あなたの免疫力を下げます 顔に水虫ができる原因になります 高炭酸ガス症を発生し癌の原因になります 何より熱中症になります」
暑い中でマスクをし続けると、熱中症の恐れがあることは、医療関係者も様々な機会に注意を呼びかけているが、それ以外の出典ははっきりしないようだ。

店内には、さらに別の貼り紙がいくつか出されていた。

子供が熱中症にかかりやすいと注意を呼びかけるもののほか、アルコール除菌やワクチン接種の危険性についての解説や、コロナは風邪だとしてマスクもPCR検査も不要だとする主張もあった。
これらは、ツイッター投稿や一部の新聞記事にあったものだ。貼られた下には、なぜかマスクを置いて販売していた。

これら貼り紙の写真は、溶接ギャル粉すけさん(@KONA_neruneru)が2020年8月8日にツイッターに投稿した。
2万件以上もリツイートされるほどの反響を集めている。
粉すけさんは、「マスクして入っちゃったんだけどマスク取るのが作法やったんやろか。。。」とそのときの戸惑いを明かしていた。

山崎製パンの広報担当者「当社の感染対策と異なる内容」
貼り紙の内容に対しては、ツイッターやネット掲示板で、「自己主張強い」「何の根拠があって言うてるのか教えて欲しい」「もっと違う伝え方がありますし売り場づくりとしては少しどうかと...」といった声が出ていた。

一方で、「店長の言ってることは一理ある」「こういうお店もあってもいい」と理解を示す向きもあった。
また、貼り紙が出されたことについて、その内容をツイッターで投稿した団体メンバーからは、感謝する声もあった。

デイリーヤマザキを展開する山崎製パンの広報担当者は8月11日、貼り紙について、「今回、ツイッターに投稿があった貼り紙は、フランチャイズ店のオーナー様のお考えで掲示されたものです」とJ-CASTニュースの取材に説明した。

マスクが免疫力を下げるなどの根拠や、なぜこんな貼り紙をしたのかについては、「分かりかねます」と話した。

同社では、従業員はマスクを着用して接客しているといい、客の着用までは言及していないが、客の安全・安心を最優先にしているという。
貼り紙については、「当社の感染対策と異なる内容」だとして、粉すけさん投稿翌日の9日中に投稿にあったすべての貼り紙を撤去してもらったとした。

貼り紙があったとき、店のアルバイトなどがマスクをしていなかったかは、分からないという。
ただ、「お客さまにはご心配をかけたことは、お詫び申し上げます」と言っている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)