台湾・嘉義市の路上で9日午前8時過ぎ、原付バイクを運転していた18歳の女性が走行中のバスに衝突する事故が発生した。通報を受けて警察と消防が駆けつけると、女性はバスのフロントボディに両脚が刺さった状態で仰向けに倒れていたという。『蘋果日報』『東森新聞』などが伝えた。

嘉義市消防局によれば、事故の通報があったのは9日午前8時12分頃。消防隊員らが現場に到着すると、原付バイクを運転していた女性はバスのフロントボディに両脚が刺さったままで抜けられなくなっていた。女性の意識ははっきりしているものの、とても苦しそうだったという。

レスキュー隊員はエアージャッキや電動油圧式カッターなどを駆使して、慎重に女性を救出した。女性が搬送された病院によれば、容態は落ち着いており意識もはっきりしているが、両脚には多数の擦り傷があり、顔や腕などを骨折しているため今も治療中とのことだ。

嘉義市バス管理処が明らかにしたところでは、嘉義市内を運行しているバスは事故時の衝撃減少のため、フロントボディとバッグボディ部分は特殊なガラス繊維が用いられているそうだ。割れやすいガラス繊維が衝突の衝撃を吸収する作用があるという。女性が衝突したのはちょうどバスのフロントボディの真ん中あたりで、内側は空洞という設計だった。そのためフロントボディに両脚が刺さるという奇妙な状態になってしまったという。

なお警察は、事故の詳しい原因について調べを進めている。

画像は『自由時報電子報 2020年8月9日付「離奇!與公車對撞 18?女騎士倒栽?掛公車頭」(嘉市消防局提供)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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2020.08.12 15:30
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