農林水産省は11日、卸売市場データ集の最新版(2019年度版)を公表した。卸売市場経由率が更新され、最新の公表値となった17年度における水産物の卸売市場経由率は49.2%と、過去遡れる1975年度以降で初めて節目の50%を割り込んだ。2014〜16年度は国内における水産物の総流通量が急減する中で卸売市場経由率は50%超えで一進一退と一定の存在感を示してきたが、ついに過半数割れとなった。

 17年度は、水産物の総流通量が前年度比1・5%減の556万1000トンに対し、市場経由量は6・8%減の273万7000トンと大きく減少。16年度の卸売市場経由率(52・0%)から一気に2・8ポイント落とした。中央卸売市場の取扱量は205万8000トンでシェアは37・0%と1・8ポイント低下。

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