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福岡県は、新型コロナウイルス感染防止の業種別ガイドラインを順守し、県独自の
「感染防止宣言ステッカー」を掲示する飲食店に、感染対策費として5万円を支給する方針を固めた。
今月8日に始めた飲み会や会食を2時間以内、1次会だけとする協力要請は21日で終了するが、
感染が拡大しやすい飲食店の対策を強化する。事業費は約30億円。
20日に小川洋知事が新たな対策として表明する。

関係者によると、対策費の使途はマスクや消毒液代を想定。1店舗当たり5万円で、
複数店舗を運営している店は10万円。
県は9月定例県議会に提案する本年度一般会計補正予算案に事業費を盛り込む。

県は、7月に入って酒を伴う飲食店で感染が急増したことを受け、今月8〜21日に飲み会の制限を要請。
県民には2次会以降は控え、店側には滞在時間が2時間以内となるよう客に促すよう求めた。

併せて、店側に業種別ガイドラインの順守と対策の実施を示すステッカーの掲示を要請。
ステッカーは、県のホームページで必要な感染防止策をチェックした上で入手する仕組みで、
18日時点の申請数は約7500件という。

県内の感染者は、7月中旬から再び急増し、同31日には過去最多の169人を確認。
8月上旬までは100人を超える日が相次いだが、15日からは4日連続で100人割れ。
18日は約3週間ぶりに50人を下回った。19日は102人となり5日ぶりに100人を超えたが、
県は、感染拡大の一因となっていた「夜の街」に絞った要請に一定の効果があったと判断した。

福岡市を対象とした業種別ガイドラインを守っていない飲食店などへの休業要請も21日で終了する。


福岡県の感染防止宣言ステッカーを置く中洲のバー「ギャグマンペントハウス」。
接客時はフェースシールドを着用するなど対策を講じている=19日夜、福岡市博多区
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