安倍総理の健康問題が取りざたされています。あまりに記者会見を開かない事から、何かの政治的戦略ではなく、健康問題ではないかと永田町で囁かれていたのは、僕が知る限り7月に入ってからでした。

確かに激務でしょう、我々には想像もつかないほど。過去の首相を例に挙げれば、大平正芳元首相が在任中に亡くなった事もありました。ストレス、体力、ともに総理にとって大変な事だとは思います。

ここで問題にしたいのは、麻生副総理のコメントで一気に加速した「147日間公務」です。

一国の首相と、我々一般市民の働きとを比較する事は出来ないと思います。が、麻生副総理が記者に向かって「140日間休まず働いたことないだろう。140日働いた事もない人が働いた人の事を言ってもわかんない」と薄笑いを浮かべた事で余計な問題が発生します。

少し話がズレますが、麻生副総理の、こういった品の無い言動を許しているのは、黙って聞いている新聞記者であり、もっと言えば記者クラブではないかと思われます。

視聴者やネット民から麻生副総理のこのような態度に対して、かなり辛辣な批判が見受られるのですが、麻生氏を注意しない、取り巻きと言っても良いくらい根性の無い新聞記者・記者クラブに向かって批判が投げられても良いと思っています。
 
話を戻します。

「140日間(正確には147日間。ここでは分かりやすくするため140日にしておきます)働いた」という表現は「140日間、休み無しで働いた」という意味に捉えられがちです。具体的にはサラリーマンが朝9時出社だとして、夕方6時に退社したとします。それを140日間、続けた、というイメージになります。が、当然そんな事はありません。

「首相動静」を見ると公邸にいるより私邸にいる時間が長い場合があります。例えば4月26日。

【午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
午前中は来客なく、私邸で過ごす。
午後3時42分、私邸発。
午後3時53分、官邸着。同4時3分から同15分まで、加藤勝信厚生労働相、菅義偉、西村明宏、岡田直樹、杉田和博正副官房長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監。
午後4時29分、官邸発。
午後4時43分、私邸着。
午後10時現在、私邸。来客なし。】

これは極端な例かも知れませんが、約4時に官邸に着き公務開始。約4時30分に官邸を出ているので実働約30分と言って良いでしょう。皆さんは実働30分を「労働」と呼びますか?

ただし、4月26日は日曜日です。世間では休日とされている日であり、大した動きはないでしょう。

しかし、「休まないアピール」はここでは要りません。皆さんの周りにもいませんか? 「休んでいないアピール」をする人。これは我々、一般市民レベルで結構なのです。上司や先輩がそんなアピールをすれば、居酒屋で「器量の小さな事で自慢しているな」と飲みながらネタにする程度です。

一国の首相が「休まないアピール」をする必要はありません。
が、ここに来て急上昇したワード、「147日間休み無し」。
安倍総理の体調は確かに大切です。

しかし、最近の「臨時国会を開くべき」「コロナ国会でも良い」「記者会見を開かないのはなぜか」と言った、国難に対峙した時の安倍総理の「トップとしての姿勢」やリーダーシップに対して疑問を投げかけている国民の声があります。それを反映したであろう、支持率の低下。こういったマイナス面に対しての「言い訳」に聞こえるのは僕だけでしょうか。
政治は結果です。「やる事をやって休めば良い」と思っています。

2020年8月21日
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