娘『車のエンジンがかからないの…』
父『あらら?バッテリーかな?ライトは点く?』
娘『昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう。』
父『トラブルって怖いよね。で、バッテリーかどうか知りたいんだけどライトは点く?』
娘『今日は○○まで行かなきゃならないから車使えないと困るのに』
父『それは困ったね。どう?ライトは点く?』
娘『前に乗ってた車はこんな事無かったのに。こんなのに買い替えなきゃよかった。』
父『…ライトは点く?点かない?』
娘『○時に約束だからまだ時間あるけどこのままじゃ困る。』
父『そうだね。で、ライトはどうかな?点くかな?』
娘『え?ごめんよく聞こえなかった』
父『あ、えーと、、ライトは点くかな?』
娘『何で?』
父『あ、えーと、エンジン掛からないんだよね?バッテリーがあがってるかも知れないから』
娘『何の?』
父『え?』
娘『ん?』
父『車のバッテリーがあがってるかどうか知りたいから、ライト点けてみてくれないかな?』
娘『別にいいけど。でもバッテリーあがってたらライト点かないよね?』
父『いや、だから。それを知りたいからライト点けてみて欲しいんだけど。』
娘『もしかしてちょっと怒ってる?』
父『いや別に怒ってはないけど?』
娘『怒ってるじゃん。何で怒ってるの?』
父『だから怒ってないです』
娘『何か悪いこと言いました?言ってくれれば謝りますけど?』
父『大丈夫だから。怒ってないから。大丈夫、大丈夫だから』
娘『何が大丈夫なの?』
父『バッテリーの話だったよね?』
娘『車でしょ?』
父『ああそう車の話だった』
娘『友達との約束の時間にもう間に合いそうにないわ』
父『ライト点いた?」
娘『なんの?』
父『車の』
娘『あっ 屋根のライトついた」
父『屋根?』
娘『聞こえなかった?』
男「・・・いや、聞こえたけど』
娘『じゃどうして聞き返すの?』
父『・・・ごめん』
娘『ごめんじゃないわよ。急いでいるのに』
父『えっと、屋根って室内灯のこと?』
娘『ちょっと待って、友達に電話するから』
父『あ、うん、OK』
娘『もしもし、あ、あたし。車壊れちゃってさぁ』
- 8分経過 -
娘『うん、そういうわけだから、じゃまた掛けるねー』
父『終わった?』
娘『なにが?』
父『・・・いや、いいや。で、室内灯はつ・・・』
娘『ちょっと待って、いいやってなに?』
父『は?」
娘『あのね、確かに私はあなたに助けてもらっているかもしれないよ』
父『いや、大したことじゃないし・・・』
娘『でもね、困っている人を助けるのってフツーじゃない?』
父『・・・』
娘『助けてやってるみたいな感じで、いやいいとか馬鹿にしてるの?』
父『・・・』