2020年8月25日18:42友だち追加

 北海道内各地でヒグマの出没が相次ぐ中、士別市の山林でハンターの男性がクマに襲われ大けがをしました。

 ハンターが仕留めたとみられていたクマの姿は確認できず、猟友会が警戒しています。

 8月24日夕方、北海道士別市朝日町の山林をパトロールしていた地元猟友会の浜田義幸さん(69)が、親子とみられるヒグマに遭遇しました。

 浜田さんは先に子グマに発砲したところ、親グマに襲われたとみられています。親グマにも発砲したあと、家族に「襲われた」と連絡。その場を離れました。

 浜田さんの長男:「(クマに)叩かれたと言っていた。びっくりした、血だらけだった。頭とまぶたが切れて腕が変形していた」

 浜田さんは骨折などの重傷ですが、命に別条はありません。

 しかし一夜明け、クマの死骸を回収するため猟友会が現場に向かうと…。

 現場の山林にクマの姿はなく、茂みの方に血の跡が残されていました。

 地元猟友会:「いない。血の跡はあるが畑で倒したけど、おそらく母クマが息吹き返して子グマをくわえて連れて行ったのでは…。それにしては血の跡が少ない」

 付近では、連日クマが目撃されていて農作物の被害も…。猟友会が警戒を強めていました。

 荒川 健太郎 記者:「浜田さんが襲われた300メートルほど離れた場所では連日のようにクマが目撃されていました。今もクマのものとみられる足跡が残されています」

 地元猟友会:「(2020年の出没は)多い。4月からで24件ほどかな」

 クマの出没が相次ぐなか、ハンターとして40年近い経験がある浜田さんは頼られる存在でした。

 地元猟友会:「今年は10数頭駆除したのではないか。どんどん増えているのでどうしようもない」

 猟友会は、撃たれた親グマが手負いの状態で近くにいる可能性があるとみて警戒を続けています。

 また、士別市は付近の住民に夜間の外出を控えるよう呼びかけています。

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=14460