カトリック長崎大司教区(長崎市)の50代司祭が教区の資金計約2億5千万円を無断流用した問題で、同教区の高見三明大司教が1日、同日発行の内部向け機関誌「カトリック教報」で、流用を認めた上で経緯を説明し、「全て私の責任だ」と謝罪した。司祭も「教会を傷つけ、深く反省している」と陳謝した。
 教報によると、司祭は会計担当だった平成25年7月、知人の依頼を受け、大司教らの決裁を仰がず5千万円を貸し付けた。同9月にはこの知人が関与する事業に1億円を投資し、その後もさらに1億円を貸し付けた。司祭は長崎市の人気観光地「大浦天主堂」の拝観料などを流用。教区側はこの知人に返済を求めているが、これまでに回収できたのは1800万円だけという。

https://www.sankei.com/west/amp/200901/wst2009010032-a.html