長野県内初、あおり運転での検挙です。先月、お伝えした岡谷市でのあおり運転行為について警察は、18歳の少年を車で進路をふさいだ妨害運転の疑いで書類送検しました。妨害の一部始終はドライブレコーダーに記録されていました。

駐車場を出ようとする車を強引に黒い軽乗用車が追い抜きます。すると…。

知人:
「キャー、危ない!」

Uターンして、目の前で止まり、進路を妨害します。また、すれ違いざまには…。

「ゴン」

車体を殴る音が車内に響きました。これは7月18日の午後8時半ごろ、岡谷市で撮影されたドライブレコーダーの映像です。

(8月)被害者の男性:
「あおり運転をされた恐怖もありましたし、車も殴られてへこまされたので怒りもある」

一連の行為について警察は、進路をふさぐ妨害運転をした道交法違反の疑いで、土木作業員の少年を9月2日付けで書類送検しました。調べに対し、少年は容疑を認めているということです。

「妨害運転」は、いわゆる「あおり運転」のこと。あおり運転の取り締まりと厳罰化を目的に、今年6月に施行の改正道路交通法に盛り込まれました。県内ではこれが初めての検挙です。

妨害した車と同じとみられる黒い軽乗用車は7月、松本駅前でも…。花火のようなものを付けたまま、ロータリー付近を暴走する行為もしていて、こちらも警察が調べています。

今回の書類送検を受けて、被害者の男性はこう述べています。

被害者の男性:
「これ(検挙)をきっかけに『あおり運転』自体が減っていくことを願う。恐怖というものは残っていて恐怖心にかられながら運転する毎日を送っているので、やっぱり許される行為ではないと思います。容疑者に関しては、一生、免許持たないで運転しないでもらいたい」

では、改めて妨害運転について説明します。対象となる行為は、「急ブレーキ」「車間距離を詰める」「幅寄せや蛇行運転」「執拗なクラクション」などです。罰則は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金で、免許も取り消されます。

警察は妨害運転をされたら車の外には出ず110番通報をすること、今回のようにドライブレコーダーは動かぬ証拠となるため消さないよう呼びかけています。

9/2(水) 20:48 NBS長野放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfbf9f8dc563263cfc85f50926efa45ce42a3e74