https://news.yahoo.co.jp/articles/1ec101baf4df03da43bd53df3ce23c71d9806f0c

西日本一の取扱高を誇る福岡市中央卸売市場の鮮魚市場(同市中央区長浜)について、
福岡市が市民や観光客向けのにぎわい拠点創設を含めた活性化策の検討に乗り出すことが分かった。
全国屈指の美食都市として知られる福岡において、九州を中心に約300種の水産物が集まる同市場は
まさに「海の食文化」の中心。九州一の繁華街・天神からも近く、実現すれば注目されそうだ。

東京の旧築地市場をはじめ各地の卸売市場では近隣に飲食店や鮮魚店が集まる場外市場が形成され、
観光スポットになるケースも少なくない。同鮮魚市場でも、中央部にある市場会館内に旬の魚を提供する飲食店が
複数入り、コロナ禍前は外国人観光客らも多く訪れていた。ただ本来は市場関係者向けの施設。
市場で買い物や飲食がしたいという市民の声が上がっていた。

市は同市場の老朽化した一部施設の更新などに合わせ、福岡の食文化を演出する魅力ある市場づくりの検討に着手。
昨年度、市場中央部の民有地と東側の市有地を用地交換するなど準備を進めていた。
今後は、民有地との連携や民間活力の活用を視野に市場関係者らと具体策を協議する。

同市場は1955年開設。中央卸売市場は通常、各地から運ばれた水産物を卸売りする消費地市場だが、
福岡は漁業者が漁船から直接水揚げする産地市場の機能も持つ全国唯一の市場。昨年度は約395億円が取引された。
一方で、魚食離れの影響で同市場の取引量はピークだった96年度の4分の1に減少しており、
消費拡大や魚食振興に向けた取り組みが求められていた。

福岡市中央卸売市場の鮮魚市場=2日、同市中央区
https://news-pctr.c.yimg.jp/uUzvQ3lML_bkIqyakc1vFs-Knw39CLTsfp6KpenqJJDYSM6b4IbpF33HWOYdDwXebT0wsFwEjpuh-OmbbGEbDQPYyO0ar-vPwapd8-uFqUkrw8i0v4HoKn0ujNENyzum8kepjYA7mp1Q4xjtlz8mkg==