6歳と3歳の姉妹を車内に放置し、熱中症で死亡させたとして、母親が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された事件で、香川県警の調べに、母親の竹内麻理亜(まりあ)容疑者(26)=高松市=が「子どもを車に置いて飲みに行った」と放置した状況を認める一方、「クーラーをかけてきたので大丈夫だと思った」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。

 県警によると、竹内容疑者は2日午後9時ごろから3日午後0時40分ごろまでの約15時間40分にわたり、高松市内の駐車場に止めた乗用車内に長女の真友理(まゆり)ちゃん(6)と次女の友理恵(ゆりえ)ちゃん(3)を置き去りにし、熱中症で死亡させた疑いが持たれている。逮捕前は「具合が悪くなり、トイレに2時間ほど行っていた」と説明したとされ、逮捕時には黙秘していた。

 車を止めていたのは平面のコイン式駐車場で、屋根はなく、周囲に日光を長時間遮るような高い建物もなかった。気象庁によると、高松市は2日夜から3日未明の気温が28度以下にならず、3日午前7時台に30度を超えた。正午には36度に達した。

 捜査関係者によると、防犯カメラの映像や関係者の証言などから、竹内容疑者は明け方まで、少なくとも3軒の飲食店をはしごしたとみられ、その後、知人男性宅を訪れていたという。男性は県警の任意聴取に、竹内容疑者と一緒にいたことを認め、「車内に子どもを置き去りにしていたことは知らなかった」と話しているという。(長妻昭明)
朝日新聞社

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