安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選(14日投開票)に出馬した石破茂元幹事長は12日午前、国会内に陣営幹部らを集め、選挙戦終盤の討論会に向けて演説の改善点をめぐり意見を募った。出席者から「話が長い」「結論がなかなか出てこない」「意気込みをスパッと言って」との要望が寄せられた。

 石破氏の眼鏡のかけ方も話題になった。選対本部長を務める山本有二元農林水産相が「(眼鏡がずれて)『鼻眼鏡』になっているときがある。格好良くない」と指摘すると、後藤田正純衆院議員は「ずらし気味でもいい」と反論した。


 意見が出尽くすと、石破氏側近の鴨下一郎元環境相は「(石破氏は)ことさら構える必要はない。お茶の間は受け止めてくれる。政治がどうリーダーシップをとるか気迫をみせてもらいたい」と議論をまとめた。

 石破氏は会合後、「ありがたい指摘だった。(最後は)誰に言われるまでもなく気迫だ」と開き直った様子で記者団に語った。石破氏は12日午後に日本記者クラブ主催の公開討論会などに臨む。

産経新聞 2020.9.12 13:12
https://www.sankei.com/politics/news/200912/plt2009120010-n1.html