停滞する前線の影響で大雨に見舞われた長崎県内では12日、長崎市や諫早市などで一時、土砂災害警戒情報が出され、道路の陥没や崖崩れなどの被害が出たほか、公共交通機関も乱れた。

 長崎県などによると、長崎市大崎町では県道が幅約7メートル、長さ約15メートルにわたって、約6メートル陥没して軽乗用車が転落。運転していた市内の会社員男性(39)は足に軽いけがを負ったが、自力で脱出した。

 同市以下宿町の特別養護老人ホームでは、近くの山の斜面が崩れて土砂の一部が流入し、施設のガラスが割れる被害があったが、けが人はいなかったという。同市中心部を流れる中島川では濁った川が増水し、勢いよく流れていた。

 JR九州は、始発から長崎線と大村線の一部区間で運転を見合わせたほか、長崎自動車道も長崎―大村インターチェンジ間が通行止めとなった。

2020年9月13日 16時9分 読売新聞オンライン
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