自民党総裁に菅義偉官房長官が選出され、法政大出身者で初の首相が誕生する見通しとなった。学生や卒業生からは「同じ大学でうれしい」「実績を着実に重ねていくのでは」と今後に期待する声が上がった。
 
菅氏が学んだ法学部に通う4年の男子学生(21)は「初めての法大卒の首相になれるのはすごい。これまでと違い、無派閥であることにも注目している」と話し、「菅さんには安倍政権の経済政策の路線を引き継いでほしい」と要望した。
 
文学部4年の女子学生(22)は「菅さんが法大卒ということがあまり知られていない。もっと前面に出してほしい」と一言。同学部の別の女子学生(21)も「法大もやればできる。私たちも首相になれるかも」と冗談交じりに語った。
 
経済学部卒で陸上の元五輪代表為末大さん(42)は「法政大は比較的自由な気風。ひとりで動く実務家が多いイメージがある」と指摘。「菅さんも自分の軸でその都度判断し、コツコツと実績を重ねていくのではないか」と話す。
 
その上で「東京五輪・パラリンピックの開催も大事だが、デジタル化や社会保障改革も喫緊の課題。しっかりと進めてほしい」と注文した。

2020年09月15日06時22分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091500196&;g=pol