スイスのジュネーブに本部がある国際看護師協会は、新型コロナウイルスに感染して死亡した看護師が、
44か国で合わせて1000人を超えたと発表しました。

国際看護師協会は、日本を含むおよそ130の国と地域の看護師団体でつくる組織です。

協会が新型コロナウイルスに感染して死亡した看護師について集計したところ、先月中旬の時点で合わせて1097人にのぼることがわかりました。
これは記録が残っている44か国のデータを集計したもので、このうちブラジルが最も多く351人の看護師が死亡したということです。

また、協会は特に感染者の数が多い国の52の加盟団体を対象に、医療従事者の感染の状況を調査し、33団体から回答を得ました。

それによりますと、新型コロナウイルスの感染者のうち医療従事者が占める割合は、国によって幅はあるものの、
32%にのぼるところもあったということです。

国際看護師協会のアネット・ケネディ会長は発表の中で「調査結果は医療従事者が新型コロナウイルスへの感染や
精神的な不調など関係する、すべてのリスクにいまだにさらされていることを示している」と指摘しました。

そのうえで、各国政府に感染防止策など、医療従事者へのさらなる支援を求めました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200918/k10012625651000.html