2020.09.18 Fri posted at 13:30 JST

(CNN Business) 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」と米オラクルの提携案について、ティックトックの中国親会社、北京字節跳動科技(バイトダンス)が過半数株を維持するスキームになっていることが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。トランプ政権は提案の内容を審査中。
関係者によると、米政府が提携案を承認した場合、ティックトックは米国に本社を置くグローバル企業となり、オラクルはティックトックの利用者データの管理およびコードの安全性の精査を担う。
米小売り大手ウォルマートが少数株主や電子商取引事業の提携相手として関与する可能性もあるが、最終決定はまだ下されていないという。

今回の提案では、ティックトックの取締役会の人選は米政府が承認する。役員の1人はデータセキュリティーの専門家となり、最高機密を扱う権限を付与される。この役員はセキュリティー委員会の議長も務める見通しで、委員会のメンバーは米政府が個別に承認した米国民となる。
ティックトックを運営するグローバル企業は約1年以内に新規株式公開(IPO)を行う。上場先としては米国の証券取引所が候補に挙がっている。
今回のスキームは、米政府が16日遅くにバイトダンスとオラクルに送付した修正版の条件書の内容を反映させたもの。両社はこの条件書を受諾したという。修正版の条件書については米ブルームバーグ通信が最初に報じた。
一連の条件はトランプ大統領から反発を招く可能性がある。トランプ氏は16日、ホワイトハウスで行った記者会見で、バイトダンスがティックトックの過半数株を維持することに難色を示し、「もし事実なら私が満足できる内容ではない」と述べた。

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