甲府市の知人宅にガソリンをまいて放火しようとしたとして山梨県笛吹市職員が逮捕された事件で、甲府地検は18日、同市春日居町鎮目、市観光商工課主査馬場渉容疑者(32)を殺人予備罪や現住建造物等放火予備罪、窃盗罪などで甲府地裁に起訴した。

 起訴状によると、馬場容疑者は先月26日から27日にかけて市役所の倉庫からガソリン8・6リットルを盗み、同28日午前1時15〜20分頃、知人男性が住む甲府市の木造2階建て住宅に、火を付けて男性を殺害する目的で侵入し、1階勝手口ドアの網戸に穴をあけ、台所の床にガソリン1・6リットルをまいたとされる。

 捜査関係者によると、男性は馬場容疑者の上司。ガソリンをまいているところを上司に見つかり逃走したが、28日に現住建造物等放火未遂と住居侵入の疑いで逮捕された。起訴段階で殺人予備罪を適用したことについて、甲府地検の石塚隆雄・次席検事は「状況や供述などを全体的に考慮し、殺人の目的が判明したため」と説明した。

 笛吹市の担当者は「起訴状を確認した上で、説明する場を設けたい」としている。

2020年9月19日 13時41分 読売新聞オンライン
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