神奈川県座間市のアパートで2017年、男女9人の切断遺体が見つかった事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(29)は30日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。弁護側は、被害者と同意があったとして承諾殺人罪の適用を主張。刑事責任能力についても争う姿勢を示した。

 ツイッターに自殺願望を書き込むなどした15〜26歳の若者が約2カ月間に相次いで犠牲となり、室内のクーラーボックスなどに遺棄された凄惨な事件。殺害を巡って被害者の同意があったかどうかが主な争点で、検察側は死刑を求刑するとみられる。

 捜査関係者によると、被告は逮捕時、殺害を認め「所持金や乱暴目的だった」と説明。「実際に死にたいと思っている人はいなかった」とも供述していた。

 事件の性質や遺族の強い希望で、被害者は全員匿名で審理され、法廷ではA―Iのアルファベットで呼ばれる。遺族らの傍聴席はついたてで遮蔽される。

 公判日程は計24回、77日間に及ぶ。事件の時系列順に被害者9人を3グループに分け、それぞれ冒頭陳述や被告人質問、中間論告を実施する。全体の論告求刑は11月26日、判決言い渡しは12月15日の予定。

 起訴状によると、座間市の自宅アパートで17年8月下旬〜10月下旬、女性8人に乱暴した上、男性1人を加えた9人をロープで首を絞めて殺害し現金数百〜数万円を奪ったとしている。 (共同)

2020年9月30日 14時03分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58763

■座間9人殺害事件 
2017年10月、行方不明の女性を捜索していた警視庁の捜査員が、神奈川県座間市のアパート一室で、クーラーボックスなどに入った9人の切断遺体を発見した。警視庁は殺人容疑などで住人の白石隆浩被告(29)を計10回逮捕。東京地検立川支部は18年9月、強盗強制性交殺人と強盗殺人、死体遺棄・損壊の罪で起訴した。被害者は、自殺願望を書き込んだツイッターなどを通じて被告と知り合った当時15〜26歳の女性8人、男性1人。

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