感染者数・死者数を抑えた国、失敗した国 14カ国のコロナ対策まとめ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/09/post-94586_1.php
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ニューズウィーク日本版 9月30日(水)19時40分

日本
・ クラスター対策、「3密」対応が奏功
・ マスク、手洗い、行動様式など日常的な感染予防の徹底
・ PCR検査体制の拡充が課題


コロナ対策に成功した国と失敗した国を分けたもの──感染症専門家、國井修氏に聞く
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/09/post-94401_4.php

<『人類VS感染症――新型コロナウイルス 世界はどう闘っているのか』を上梓した感染症対策の第一人者・國井修氏が、
各国のコロナ対策を徹底検証。何をもって「成功」と言えるのか。日本は成功例と言えるのか?>

――日本は成功例に入るのか。

成功か失敗かと2択で答えるなら、日本は成功していると思う。死亡率では世界139位。多くのアジアやアフリカの国よりも人口当り死亡数は少ない。

その成功要因と考えられる「ファクターX」については拙著に私見を述べたが、韓国のK-防疫モデルのように一般化、
標準化して胸を張って海外に示せるようなものではなさそうだ。

欧米式のロックダウンはしなかったが、経済と公衆衛生のバランスという意味では、スウェーデンと同じくらいに褒められてもいいと思う。

ただし、最終的に似たような路線で成功しても、専門家と政治家がタッグを組んで、
リーダーがエビデンスと信念をもって迅速な対策・措置を示していたか、国内外に向けて説得力のあるメッセージを発し、
徹底したリスクコミュニケーションをしたかによって、世界また国内での評価は大きく変わるだろう。