言い合い、怒鳴り声、民主党のジョー・バイデン候補の話を絶えず遮るトランプ大統領…… 米大統領選を前に9月29日の夜に行われたテレビ討論会は、専門家、評論家をも苛立たせた。

「ありのままに言って、これは最低のショーでした」とCNNのダナ・バッシュ(Dana Bash)氏はコメントした。「わたしたちはずっと見ていましたから。やや下品な表現になってしまったかもしれません。お詫びします」

NBCのレスター・ホルト(Lester Holt)氏は「討論会はここまでと聞いて、喜ばしく思ったのはあなただけではないでしょう。これまでのアメリカの政治討論で最低かもしれないものが、1時間半以上続いたのです」とコメントした。

「大惨事でした。ただ、これは1人の人間のせいです」とNBCの報道番組『ミート・ザ・プレス』のホスト、チャック・トッド(Chuck Todd)氏はトランプ大統領についてコメントした。

「これは"機会均等"というようなものではありません」と指摘したCBSのジョン・ディッカーソン(John Dickerson)氏は、「アメリカ人がいざこざを必要としていない時に…… 今夜のいざこざの責任の大半は大統領にありました。アメリカは今、揉め事が絶えません」とコメントした。

9月29日夜のテレビ討論会が終わって、各テレビ局のスタジオにあるカメラが赤色に点灯すると、専門家、評論家たちはどうにかして今起きたことを総括しようとした。

だが、その多くは普段よりも切れ味が悪かった。

「ありのままに言って、これは最低のショーでした」とCNNのダナ・バッシュ氏はコメントした。

「わたしたちはずっと見ていましたから。やや下品な表現になってしまったかもしれません。お詫びします」

「ただ、これがどちらのサイドからも聞かれたフレーズです。そして、これが討論会を説明するのにわたしが考えついた唯一のフレーズなのです」とバッシュ氏は付け加えた。

親トランプのCNNの保守派のパネリスト、リック・サントラム(Rick Santorum)氏ですら、民主党のジョー・バイデン候補の話を絶えず遮り、討論会の司会を務めたクリス・ウォレス(Chris Wallace)氏からの注意を無視したトランプ大統領を擁護できなかった。

「大統領は今夜、強く出過ぎたと思います」とサントラム氏はコメントした。

普段は物議を醸すような発言をしないウルフ・ブリッツァー(Wolf Blitzer)氏も、驚くべき予想を口にした。

「これが大統領と元副大統領にとって最後の討論会になっても、わたしは驚きません。ただ、わたしたちはまたすぐ目にすることになるでしょう」

民主党のバイデン候補が副大統領候補に選んだカマラ・ハリス上院議員はのちにCNNのジェイク・タッパー(Jake Tapper)氏に、バイデン候補は諦めない、討論会の舞台に戻ってくるだろうと語った。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc4891861d9a5b0f2958afaf8b1572071f08b89f
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