2020/10/1 11:00
西日本新聞 北九州版 浜口 妙華

 福岡県上毛町は9月30日、インフルエンザ感染を防止するため、全住民に携帯型空間除菌カードを配布する独自策を発表した。新型コロナウイルス感染症との同時流行を抑制することが狙い。
 事業名は「ウィズ ユー オールウェイズ(いつもあなたのそばに)」。町によると、カードから周囲1・5メートル程度でマイナスイオンが発生。身につけることで、空気中にある物質を吸い込むリスクを下げることができる。インフルエンザウイルスには効果が実証されているという。
 町の人口は7576人(29日現在)。首から提げるストラップと一緒に、今月下旬に配布を予定しており、住民のほか、町内の医療、福祉施設などにも配る。
 購入枚数は8千枚。町はカード購入代などを盛り込んだ3325万円を増額する本年度一般会計補正予算案を28日に専決処分した。
 坪根秀介町長は「全町民がカードをいつもそばに置いておくことで、予防にもなるし、啓発にもつながる」と話した。
 また、インフルエンザ予防接種費用を1日から助成することも発表。1〜64歳まで1回につき上限2千〜4千円を助成する。来年1月31日まで。 (浜口妙華)

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