インド・ニューデリーの大学前で行われた、19歳女性の集団レイプ事件への抗議活動で、警察に拘束される学生（2020年10月1日撮影）
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【AFP＝時事】インドで、カースト最下層のダリット（Dalit）の女性（22）が集団レイプを受けて死亡した。警察が1日、発表した。数日前にも同じくダリット出身で、上位カーストの男たちに集団レイプされた女性（19）が亡くなったばかりで、インド全土で激しい怒りが噴出している最中に繰り返された凶行となった。

　北部ウッタルプラデシュ（Uttar Pradesh）州の警察によると、過去には「不可触民」とも呼ばれたダリット出身の女性（22）は先月29日、男2人から性的暴行を受けたとみられ、病院への搬送中に死亡した。

　警察は、この事件で男2人が集団レイプと殺人の容疑で逮捕されたとしているが、2人の身元の詳細は明らかにしていない。

　インドの民放NDTVによると、被害女性の母親が、「人力車の運転手が娘を自宅に連れてきた。娘は家の前に投げ捨てられた。立つことも話すこともままならない状態だった」と語ったという。

　女性が襲われたのは、9月半ばに19歳の女性が男4人に集団レイプされた場所から約500キロ離れたウッタルプラデシュ州バランプル（Balrampur）。この女性は今週息を引き取った。

　女性の死を受けて、同州の複数の都市や首都ニューデリーで抗議デモが行われた。

　インドに2億人いるとされるダリットの人々は、長らく差別や虐待にさらされてきた。しかも人権活動家らによると、ダリットへの攻撃は新型コロナウイルスの流行中に増加しているという。

　国家犯罪統計局が先月29日に発表した最新データによると、昨年は1日平均87件の性的暴行被害が報告されたという。しかし大多数は通報されていないと考えられている。

10/1(木) 23:59配信
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