【北京=吉田健一、ジュネーブ=杉野謙太郎】中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の胡錫進フーシージン編集長は2日、中国版ツイッター・微博ウェイボーへの投稿で、新型コロナウイルス陽性となったトランプ米大統領について「新型コロナが米国に与えた衝撃と影響を、一貫して軽く見せようとしてきた」と批判した上で「大統領本人と夫人がいま、その代価を支払っている」と皮肉った。

 胡氏は、トランプ氏の陽性判定は「大統領選はすでに最終段階に入っており、選挙情勢にとってマイナス要因となる」との見方も示した。習近平シージンピン政権は、トランプ氏が劣勢を受けて、対中批判をさらに強める可能性も視野に、選挙終盤戦の再選戦略を引き続き注視する構えとみられる。

 トランプ政権による一国主義的な外交政策の影響を被ってきた英国やドイツ、韓国など首脳や政府は2日、トランプ氏とメラニア夫人の早期回復を願うお見舞いのメッセージを相次いで公表した。儀礼上、トランプ氏らの容態を気遣いつつ、トランプ氏の健康状態や今後の選挙情勢の行方を見極める思惑があるようだ。

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