国内最大の暴力団、山口組が長年、ハロウィーンの日に子どもたちを神戸市の総本部に招き入れている事態に歯止めをかけようと、兵庫県で、子どもを正当な理由なく暴力団の事務所に立ち入らせることなどを禁じる改正暴力団排除条例が成立しました。

暴力団の山口組は、毎年のように10月31日のハロウィーンの日に合わせ、神戸市灘区にある総本部に子どもたちを招き入れ、仮装した組員が菓子を配っていました。

これに対し兵庫県警察本部は、子どもたちと組員との関わりに歯止めをかけようと、暴力団排除条例の改正案を提出し、5日の県議会で全会一致で可決・成立しました。

改正条例では、家族であることなど正当な理由を除き、18歳未満の青少年に暴力団の事務所に立ち入らせることや、お小遣いなどの金品を与えること、支配下に置くため電話やメールをすることなどを禁止しています。

違反した場合は、県公安委員会から暴力団側に命令が出され、それに従わない場合は6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。

改正条例は、ことしのハロウィーンの日に間に合うよう、今月26日から施行されます。

NHK NEWS WEB
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