菅首相が日本学術会議の推薦した会員候補6人の任命を拒否した問題を巡り、内閣府の三ツ林裕巳副大臣は8日午前の参院内閣委員会で、学術会議の会員について「自らの専門分野の枠にとらわれない俯瞰ふかん的な視点を持って向き合うことができる人材が望ましい」と語った。

 自民党の山谷えり子氏の「会員の推薦について、内輪で人事を回すなど、非常に閉鎖的で透明性がないとの声が聞かれる」との指摘に対して答えた。

 学術会議会員の人選については、菅首相が「推薦された人をそのまま任命してきた前例を踏襲していいのか」と主張している。

 立憲民主党の杉尾秀哉氏は、首相による任命は形式的とした1983年の国会答弁との整合性を指摘し、「勝手に解釈を変えていいのか」とただした。

読売新聞 2020/10/08 14:12
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201008-OYT1T50185/