【羽幌】環境省羽幌自然保護官事務所は12日、オロロン鳥の名で知られる絶滅危惧種の海鳥ウミガラスについて、国内唯一の繁殖地・天売島(留萌管内羽幌町)で今季、ひな24羽が巣立ったと発表した。巣立ちは10年連続で、昨年より1羽増え、過去20年間で最多。

ウミガラスは体長約40センチ。環境省のレッドリストで「ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い種」として絶滅危惧1A類に指定されている。島南西部「赤岩」対岸にある岩棚の繁殖地入り口にカメラを設置し、飛来数や巣立ちの様子などを観察。新型コロナウイルスで専門家が島に入れず、繁殖巣棚内にカメラを設置できなかったため、つがいの数とふ化したヒナの数は正確に把握できなかった。

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10/12 17:47
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