「私は“性的嗜好”で人を差別しない」――トランプ大統領が最高裁判事に指名したエイミー・コーニー・バレット氏の発言が、LGBTQ当事者や権利支持者たちから強い反発を招いた。

バレット氏がこの発言をしたのは、10月13日に開かれた上院司法委員会の公聴会だ。

2日目となるこの公聴会で、バレット氏には人口妊娠中絶や健康保険制度、同性婚など、リベラル派と保守派で意見がわかれる様々な問題についての質問が投げかけられた。

民主党のダイアン・ファインスタイン上院議員はLGBTQの権利についての見解に触れ、「同性カップルの婚姻を憲法は認めていると考えるか」とバレット氏に尋ねた。

バレット氏は9月に、自身の“司法哲学”は2016年まで最高裁判事を務めた保守派のアントニン・スカリア氏に通じると語っている。

スカリア氏は、同性同士の婚姻を認めた2015年の歴史的な判決で、反対意見を表明した判事だ。

バレット氏は質問に直接答えず、「スカリア氏と同じ決定をすると推測すべきではない」と回答した。

これに対してファインスタイン議員は「これは、この国の大勢の人たちに影響を与えることだ」と強調。

「LGBTコミュニティが、闘い続けてようやく手に入れた自由と保護を後退させかねないスカリア判事の価値観に、あなたは共鳴してきました。私が聞きたいのは、あなたがこのことについて違う立場をとるという言葉、そしてこの自由に敬意を表するべきだという言葉です。あなたはそれを言っていません」と述べて、回答を促した。

このファインスタイン議員の言葉に対して、バレット氏は次のように答えた。

「はっきりしておきたいのは、私は性的嗜好で人を差別したことはないということ、そして性的嗜好で決して誰かを差別しないということです」

「人種差別と同じように、差別は嫌悪すべきものです」

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https://news.yahoo.co.jp/articles/c31fe8d1e3a25ce6c17203ec4ee3e1e2f730193e
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