鹿児島市の平川動物公園は13日、飼育していたメスのホッキョクグマ「カナ」が死んだと発表した。推定30歳で、国内2番目に高齢とみられていた。死因は老衰という。

 カナはカナダで保護され、1991年に同園に来た。出生地にちなんで名付けられ、2015年にオスの「ホクト」が死んでからは、同園唯一のホッキョクグマだった。ここ数年は食欲が落ちていたといい、13日朝、飼育員が倒れているカナを発見した。

 同園によると、ホッキョクグマは近年、地球温暖化の影響で世界的に個体数が減っており、新たに輸入することは難しいという。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20201014-OYTNT50054/