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強力かつ高性能が求められるEV用車載モーターのコイルに必須の電磁鋼板は中国生産が多くなってきてる
この電磁鋼板、かつては日本の鉄鋼メーカーのお家芸だったのだが、日本の鉄鋼メーカーが中国の鉄鋼メーカーに技術供与してきた
その中国の鉄鋼メーカーというのが宝武鋼鉄集団で、今や世界第二位の超巨大鉄鋼メーカー、既に新日鉄の規模を上回るほど成長してる


トヨタもテスラも、中国製「電磁鋼板」採用へ? 日本のキー技術、電磁鋼板を中国が作れるようになったのか?
2020/08/17

去る7月13日、日本経済新聞は「トヨタが中国・宝武鋼鉄集団から電磁鋼板を輸入する」と報じた。
これが事実かどうかは定かでないが、テスラ・モータースの上海工場向けに中国の鉄鋼メーカーが電磁鋼板を供給しているという話は聞いている

電磁鋼板(Electrical Steel Sheet)とは、その名のとおり「電気を流して強い磁力を得るための鋼板」であり、一般的な鋼板とは比較にならない強力な磁力を得ることができる素材だ。BEV(バッテリー電気自動車)もPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)も、あるいはHEVも、すべて電動モーターを使う。電動モーターには永久磁石と電磁石を使うタイプと電磁石だけを使うタイプとがあるが、電磁鋼板はこの両方に必須だ。

現在、車載電動モーター用の電磁鋼板には「薄型化」「方向性化」というふたつの傾向があるが、宝武鋼鉄集団は日本からの技術移転も受けていた。

日系自動車メーカーが中国での現地生産を増やす過程で、自動車業界は新日本製鐵の時代とその後の新日鐵住金の時代を通じて「自動車用薄板製造の技術を中国の鉄鋼メーカーに供与してほしい」と打診し続けた。
日本から輸入していたのではコストが高くつくためだ。
同様に、電磁鋼板技術についても中国の鉄鋼メーカーは部分的に日本からの技術供与を受けていた。

宝武鋼鉄集団は粗鋼生産量でアルセロール・ミッタルに次ぐ世界第2位。中国最大の鉄鋼メーカーであり世界第3位の日本製鐵を規模では上回る。

https://motor-fan.jp/article/10015914