世界自然遺産・知床で、ヒグマと観光客の距離を保つため、今月、試験的に行われたシャトルバスについて、3000人を超える利用があり、さらに利用者へのアンケート結果の分析を進めることになりました。

知床では、マイカーでやってきた観光客がヒグマにエサを与えたり、写真をとるために渋滞ができたりして、ヒグマの人なれ、人身事故につながるとして問題になっています。

このため、地元の斜里町や知床財団などの協議会は、観光客とヒグマの距離を適切に保つため、世界自然遺産の区域内にある道路で、10月2日から3日間、試験的にマイカーの乗り入れを規制するとともに、無料のシャトルバスを運行しました。
その結果、シャトルバスを利用した人は3日間で3068人にのぼり、ヒグマとの危険な接触もなかったということです。

一方、バスの乗降地点になった道の駅などの利用者が大幅に増えるなどの副次的な効果もあったということです。

https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n84491d41d262