※環境省がまとめた2018年度のデータによる

 全国20政令市の市民1人が1日あたりに出すごみの量に関する最新調査で、川崎市が最少、横浜市が2番目に少なかったことがわかった。川崎市のトップは2年連続で、相模原市も5位に入っており、ごみ削減が叫ばれる中、地道な取り組みを続けてきた神奈川勢の優等生ぶりが際立つ結果といえる。(高梨しのぶ)

 環境省がまとめた2018年度のデータによると、川崎市民のごみの排出量は816グラムで、前年度(834グラム)より18グラム減少。前年度3位だった横浜は831グラムと15グラム減らし、同2位だった京都市(838グラム)を追い抜いた。4位は広島市(850グラム)で、相模原市(865グラム)は2年連続で5位。

 川崎市は、人口の急増に合わせてごみが増え続けて回収が追いつかず、1990年度に非常事態宣言を出した。減量やリサイクルの啓発、小学校での分別の出前授業などを始め、同年度に1300グラム超だった排出量は2009年度に1000グラムを割るなど着実に減少した。市減量推進課は「分別意識が浸透したほか、ペーパーレス化が進んだことで紙ごみが減ったからでは」と“連覇”に胸を張った。

 一方、ごみ排出量では川崎市に後れをとった横浜市だが、「リサイクル率」では5位の23・5%と、千葉(33・4%)、新潟(26・3%)、北九州(25・9%)、名古屋(24・0%)の各市に続き、県内で唯一、トップ10入りした。

 横浜市は03年度、「10年度までに01年度比でごみを30%減量」と掲げた取り組み「G30」をスタートした。04、05年度の2年間で約1万回の住民説明会を行って分別を啓発し、05年度に「34%減」を達成。リサイクル率も高まった。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/73004808b8dade5cb596ed0d6bfe21f7bfb55841
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