https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201028/k10012684181000.html

インスタグラムには、ウォレスさんが警察官に撃たれた様子を撮影したとされる動画が投稿されています。
動画には住宅街でウォレスさんとみられる男性が、複数の警察官に銃を向けられて制止を求められている様子が写っています。
男性は刃物のようなものを持って歩いていて、警察官に向かって腕を振り上げた直後に銃声が複数回、鳴り響きました。
そして、男性が道路上に倒れ込んだ様子も確認できます。
また、現場に居合わせた人たちが、警察官に詰め寄って抗議している様子なども写っています。

ペンシルベニア州で、黒人男性が警察官に銃で撃たれて死亡したことを受けて、
民主党のバイデン氏とハリス氏は27日、哀悼の意を示す連名の声明を発表しました。

声明の中では、亡くなった黒人男性のウォルター・ウォレス・ジュニアさん
の家族や事件に悲しむすべての人に対して「胸が張り裂けるような思いだ。
すでに多くのトラウマを抱えて耐えてきた地域のコミュニティに、この事件はさらなる苦痛をもたらした。
ウォレスさんの命はほかの命と同じように大切だ」とつづり、哀悼の意を示しました。

そのうえで、一部の過激化した抗議活動による暴動や略奪については
「警察官への攻撃や、すでにパンデミックで苦しんでいる小さな商店を破壊することは、
正義をもたらすことにはつながらない。略奪は抗議ではなく犯罪だ」と批判し
、「国家として、われわれは警察改革と地域の平和と安全を維持する2つの課題を解決できる十分な強さを持っている。
それが私たちアメリカの使命だ。それが本当の正義を実現する方法だ」と呼びかけました。

そして、トランプ大統領については「私たちの社会の分裂の炎をあおっているだけだ。
彼は人々を1つにするという本当の仕事をすることができない。私たちはやれる」と批判しました。