https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201029/k10012687281000.html

「日本学術会議」の会員候補6人が任命されなかったことについて、憲法が専門の百地章国士
舘大学特任教授は、「総理大臣の任命権は、ある程度の自由裁量はある」などと述べ、政府の
対応に理解を示しました。
この中で、百地特任教授は、「私は結論的には任命拒否はあり得ると考えている。菅総理大臣は
いろいろなバランスとか総合的に考えたと言っており、総理大臣の任命権は、学術会議の推薦に
拘束されるものではなく、ある程度の自由裁量はある。法律の解釈は変わらない。運用で少し変
化が出たと私は理解している」と述べ、政府の対応に理解を示しました。
その上で百地氏は、「学術会議そのものにも問題があるようだと考える人たちも増えている。本来
のあり方に持っていこうということで、改革の動きが出てきているのは当然ではないか」と述べました。
また、百地氏は、「学問の自由を侵し、萎縮を招く」といった批判が野党などから出ていることについて
、「私から言わせるとナンセンスだ。学術会議の会員になれなかったからと言って、学問の自由は侵害
されないのではないか」と述べました。