県は2日、自ら調理したフグを食べた徳島保健所管内の80代男性が食中毒で死亡したと発表した。県内でフグによる食中毒が確認されたのは2015年以来。

 県によると、男性は1人暮らしで、自宅で亡くなっているのを家族が見つけた。医師が死因を特定する検案を実施したところ、男性の体内から猛毒「テトロドトキシン」が検出されたため徳島保健所に届け出た。

 フグの種類や食べた部位は不明。テトロドトキシンを摂取すると20分〜3時間で全身がまひし、呼吸が停止して死に至るという。

 県安全衛生課によると、フグによる食中毒は10年以降では5件目。死亡例は1994年以来となる。同課は「フグを素人が調理するのは大変危険。条例で禁じられており、絶対にやめてほしい」と呼び掛けている。

徳島新聞

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