米国民の関心が大統領選に集中するなか、国内で報告された新型コロナウイルスの新規感染者は4日から3日連続で10万人を突破した。
バイデン次期大統領は近く、新型ウイルス対策チームを設置する構えだ。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、1日当たりの新規感染者は4日から最多記録を更新し続け、6日には12万6000人に達した。
入院患者も増え続けている。6日の死者は1140人と、4日連続で1000人を超えた。

バイデン氏は新型ウイルス対策を政権移行チームの最優先課題と位置付けている。

CNNが事情に詳しい関係者2人から聞いた話によると、同氏は9日、12人構成の対策チームを発表する見通し。
チームはマーシー元医務総監とケスラー元食品医薬品局(FDA)長官、イエール大学のヌニェススミス博士の3人が共同で率いる。

ジョンズ・ホプキンス大学によると、6日には米国内の少なくとも17州で1日当たりの新規感染者が過去最多を記録した。

ボランティアの専門家らで構成する「COVID追跡プロジェクト」によれば、入院患者は16州で過去最多になり、
全米の合計は5万4000人と、春のピークだった4月中旬の5万9940人に迫っている。

ミシガン州のウィットマー知事(民主党)はバイデン氏の勝利を祝う声明で「選挙が終わり、米国民は共通の敵である
新型ウイルス感染症に力を合わせて立ち向かう時だ」と述べた。

ワシントン州のインスレー知事(民主党)はバイデン氏と次期副大統領のハリス氏が「強力な科学的アプローチを主導する」ことに期待を示した。

トランプ大統領の周辺では顧問3人がCNNに対して、新型ウイルスへの対応が大きな敗因になったと話している。
https://www.cnn.co.jp/usa/35162112.html