兵庫県尼崎市で特定抗争指定暴力団神戸山口組系組長(64)ら2人が銃撃され重傷を負った事件で、兵庫県警尼崎南署捜査本部は11日、殺人未遂の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組系組員、加藤伸治容疑者(54)=名古屋市守山区=を逮捕した。県警は、同じ容疑で既に逮捕している山口組系組員と加藤容疑者の計2人が銃撃の実行役とみて調べる。
 捜査関係者によると、加藤容疑者は11日午前、尼崎南署に出頭し「私もやった」という趣旨の説明をしたという。

 逮捕容疑は3日午前11時半ごろ、尼崎市稲葉元町2の路上で、神戸山口組系組長の両脚を撃ち殺害しようとした疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 県警によると、撃たれた組長は重傷で、一緒にいた配下の組員(61)も左手の甲を弾が貫通する大けが。事件現場からは2人組の男が逃げ、その後、逃走に使われたとみられる軽自動車が尼崎市内で発見された。

 県警は5日に殺人未遂容疑で、尼崎南署に同日出頭した山口組系組員の藤村卓也容疑者(52)を逮捕。8日には神戸市長田区の新湊川で、事件に使われたとみられる拳銃が見つかった。

 県警によると、加藤容疑者は、藤村容疑者が幹部を務める山口組の2次団体「司興業」(名古屋市)の傘下の組員。

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