SNS(ネット交流サービス)を使って偽造在留カードを売買したなどとして、群馬・山口両県警の合同捜査本部は12日、入管法違反(行使目的偽造在留カード提供)などの容疑で、いずれもベトナム国籍の男女19人を逮捕したと発表した。男性らは群馬、山口両県を中心に400枚以上のカードを売買していたといい、捜査本部は全容解明を進める。

 逮捕されたのは、山口県光市の建設作業員の男性(24)ら22〜37歳のベトナム人の男女19人。うち13人は光市、4人は大泉町、2人は栃木県足利市在住。

 群馬県警は今年4月、大泉町の無職男性(28)を旅券不携帯容疑で逮捕。この男性が偽造在留カードの売買に関与した疑いが強まり、捜査の過程で24歳男性が浮上した。

 群馬県警は7月下旬、山口県警などと合同で24歳男性宅を捜索し、13人を不法残留容疑で逮捕した。24歳男性は売買で中心的な役割を果たしたとみられ、入管法違反(行使目的偽造在留カード提供、行使目的偽造在留カード所持、不法残留)などの罪で起訴された。

 24歳男性はフェイスブックで偽造カードの売買を持ちかける投稿をしており、複数県で取引していたという。【菊池陽南子】

毎日新聞2020年11月13日 08時44分(最終更新 11月13日 08時44分)
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