都内の新型コロナウイルス感染者数が4日連続で300人を超えた14日、
東京・銀座は大勢の買い物客や観光客らでにぎわいを見せるものの、「第3波」の兆しに不安の声も聞こえた。

さわやかな秋晴れが広がった昼下がり。銀座の歩行者天国にはマスク姿の人々が行き交い、
ベビーカーを引いた家族連れなどの姿も目立った。

百貨店では入り口で消毒をする人の姿は絶えず、人気の飲食店や和菓子店では店外まで行列ができていた。

栃木県から家族4人で訪れた大学生の女性(22)は「感染者が増えているのに、想像以上に人がいたので驚いた。
みんな気にしていないのかな」と不安げな表情を見せた。

ただ、政府の観光支援事業「Go To トラベル」については「経済を回すには継続が必要。
マスクの着用や入店時の消毒を徹底するようにしている」と話した。

「普段の銀座に戻ってきた」と話したのは新宿区の会社員女性(25)。
東京都が都民の都内観光を促進する事業「もっと楽しもう! Tokyo Tokyo」の割引を利用し、
港区の高級ホテルに姉妹で宿泊。買い物や飲食に使える地域共通クーポンを利用するために銀座に来たという。

女性は「予約したときは(感染者は)少なかったのに急に増えてしまった。
ホテルではできるだけ部屋から出ないように気を付けた」と話していた。
https://www.sankei.com/life/news/201114/lif2011140021-n1.html

新型コロナウイルスの第3波の懸念が高まるなか、週末を迎えた銀座では多くの人の姿があった=14日午後、東京都中央区
https://www.sankei.com/images/news/201114/lif2011140021-p1.jpg