日本は19年10月にアルテミス計画への参加を表明。7月には萩生田大臣がNASA長官と会談し、月探査に関する共同宣言に署名した。これにより、日本人が月探査に参加する道が開けた。

 募集の背景には、日本人宇宙飛行士の高齢化もある。20年時点で日本人宇宙飛行士は7人いるが、25年には野口聡一さん、若田光一さん、古川聡さんの3人が定年を迎え、10年後の30年には2人だけになる。

 文科省は「技術継承などの観点から一定数の宇宙人飛行士を確保しておくことは重要」と判断。方針の発表に至った。今後の月探査へのニーズも踏まえ、5年に1度は宇宙飛行士を募集するという。

 応募者に配慮して、募集開始は1年後とした。文科省の担当者は「家族や仕事の関係で、すぐに募集してしまうと応募できない人がいる可能性がある」と話す。前回08年の募集時は、採用のアナウンスから1カ月後、前々回の1998年はアナウンスから5日後に募集開始していたという。

 採用者は「宇宙飛行士候補生」として2年間の基礎訓練を経て、正式にJAXAの宇宙飛行士となる。その後、NASAからプロジェクトへの配属が言い渡され、1年から2年半の訓練を経て、早ければ5年後の25年には日本人宇宙飛行士として月に飛び立つ。

 募集要項は今後、詳細を詰めるという。萩生田氏は会見で「我こそはと思う方は積極的に応募してほしい」と述べた。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2010/23/news161.html