【ニューヨーク時事】週明け16日午前のニューヨーク株式相場は、新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐる新たな進展を好感し、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は上げ幅を拡大し、一時、9日以来1週間ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。午前11時25分現在は、前週末終値比435.27ドル高の2万9915.08ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が90.96ポイント高の1万1920.25。
 米バイオ医薬品企業のモデルナは16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンに関する臨床試験(治験)で、94.5%の有効性がみられたと発表した。米当局に対し、数週間以内に緊急使用許可の申請を行う予定。米製薬大手ファイザーと独ビオンテックも先週、共同開発しているコロナワクチンに高い有効性が確認されたと公表しており、ワクチン実用化による早期の経済正常化期待が高まった。
 中国国家統計局が16日に発表した10月の小売売上高は前年同月比4.3%増、鉱工業生産も6.9%増と、ともに堅調な内容となった。これを受けて、中国の景気先行き懸念が和らぎ、アジア、欧州株が全面高となった流れも米株の上昇を後押ししている。

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