(抜粋)

AGA治療薬のプロペシアを飲むと5-α還元酵素の働きを阻害、テストステロンのジヒドロテストステロンへの変化を7〜8割抑えるのだ。その結果、薄毛は改善する。

 とはいえ、プロペシアはそれなりに値段がするし、ホルモンに影響するので、ちょっと嫌だという人もいるだろう(プロペシアを飲むと男性ホルモンの分泌が減る説と増える説があり、いまだ結論が出ていない。ホルモンに影響するのは間違いないため、プロペシアを飲むと献血はできなくなる)。

 プロペシアほど強くはないが、5-α還元酵素を阻害する食材は見つかっている。バナナの皮だ。バナナの皮に含まれるシクロユーカレノンが5-α還元酵素を阻害する。

 とはいえ、バナナの皮なんて、まずくて食べられない。そこで注目すべきは、発酵食品。キムチや納豆のような発酵食品に含まれるポリ-γ-グルタミン酸(納豆のネバネバの正体)が5-α還元酵素を阻害するのだ。

 ビールの原料であるホップにも5-α還元酵素を阻害する効果が見つかっている。ホップ抽出液は育毛剤としても有効だそうで(『ホップ抽出物の育毛養毛効果』株式会社ノエビア滋賀中央研究所)、もしかしたらビールから育毛剤ができる日がくるかもしれない。

 髪の毛が抜けるなら、抜けるよりも早く育てればいい。塗るAGA治療薬ミノキシジルがこの考え方の薬で、皮膚に浸透し、毛包周辺の血管を拡張させて毛包を刺激する。

 同じように働くのがアボカドやわさびである。アボカドに含まれるビタミンEは血行を促進し、わさびの葉に含まれるイソサポナリンや根と茎に含まれる6-MSITCは毛乳頭細胞の分裂を促進するのだ。

 舞う枯れ葉に寂しくなった頭髪を思い、悲しくなる晩秋である。だが、手が尽きたわけではない。薄毛は対策できる。まずは専門医に相談し、育毛に励んでいただきたい。

詳細は以下ソースにて

2020.11.18 4:05
https://diamond.jp/articles/-/254031?page=5&;display=b