政府は海外から帰国したり、入国したりする人に対して、
空港から公共交通機関を使わずに各自で専用の車両を手配して自宅や訪問先に移動するよう要請しています。

しかし、国際線の利用者について「入国した人が公共交通機関を利用している」という情報が寄せられたため、
成田空港検疫所は、今月、入国者が空港から移動する際の行動について調べました。

その結果、入国者が手荷物を宅配便のカウンターに預けるなどしたうえで、
空港から鉄道や高速バスを利用して移動していたことが複数回、確認されました。

ヨーロッパから帰国した東北地方の60代の女性はNHKの取材に対し、
成田空港から鉄道を利用して帰宅することを明らかにしたうえで「自宅が遠いので個人で送迎用の車を手配するのは難しいです。
帰国時の検査で陰性の結果が出ているのに公共交通機関を使えないのは不便です」と話していました。

新型コロナウイルス対策で制限されている海外との往来が徐々に緩和され、入国者が増えつつあるということで、
成田空港検疫所は、今月からターミナルビル内で公共交通機関を利用しないよう求めるアナウンスを複数の言語で流し、呼びかけを強化しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201120/k10012721711000.html