誰が米大統領でも協力の用意、まだ国民の信任確定せずと説明
米ロ関係は悪化のしようがない、すでに崩壊−プーチン氏

ロシアのプーチン大統領は米国のいかなる指導者とも協力する用意があるとしつつ、米大統領選挙におけるバイデン前副大統領の勝利を認める準備はまだ整っていないと語った。

  プーチン氏は22日、ロシア国営テレビで「米国民の信任を得た人物とは、それが誰であれロシアは協力していく」と表明。「だがその信任は、勝利が反対政党に認められる、あるいは結果が正当かつ法的な方法で確認された候補者のみに与えられる」と続けた。

  プーチン氏のように、バイデン氏を次期米大統領として認めていない外国の首脳は他にもいるが、その数は減少している。米情報機関はロシアが2016年の大統領選に介入してトランプ氏当選を助けたと結論付けている。バイデン政権になれば制裁圧力が高まり、人権問題を巡り衝突するとして、ロシアは警戒してきた。

  バイデン氏を祝福しないというロシア政府の決定は、「形式的な問題」であり、隠された意図はないとプーチン氏は説明した。それが米ロ関係の悪化につながるのではとの問いには、「悪化しようがない。すでに崩れているのだから」と答えた。

  ロシア大統領府のペスコフ報道官は23日の電話記者会見で、トランプ氏が「選挙結果を認め、全ての訴訟を終える必要がある」とし、「そうして初めて公な選挙結果がまとまる。だが、まだそうではないことは明らかだ」と述べた。

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