毎日新聞2020年11月24日 16時55分(最終更新 11月24日 17時10分)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月から休業している北海道旭川市春光のタクシー会社「すずらん交通」が「第3波」の到来を受け、全運転手54人を今月解雇した。斎藤康嗣常務は「このままでは会社も従業員も共倒れになる。苦渋の決断だ」と語った。同業者からは「地域の足」が不足することへ懸念も出ている。

 同市周辺では運転手の待遇改善のため、2月に初乗り運賃が580円から670円に上がり、同社の経営にも弾みがついた。しかし、2月下旬に出された道独自の緊急事態宣言の余波で3月の売り上げは前年同期比4割減、4月には半減し、5月に全面休業に入った。

 国の雇用調整助成金を人件費に充てるなどして営業再開の機会をうかがってきたが、新型コロナの流行が「第3波」を迎えたことで「再開しても繁忙期が来るとは思えない」と解雇を決断。労働組合にも「厳しい経営状況でやむを得ない」と理解を得た。ただ、「コロナが収束すれば再開したい」として事務職員2人は残した。

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