警報機が鳴るJR横須賀線の踏切内に入り、倒れていた女性(90)を助けたとして、神奈川県の鎌倉市消防本部は、同市扇ガ谷の陸上自衛隊通信保全監査隊の男性(52)に感謝状を贈った。

男性は7月6日午後10時頃、踏切内で倒れていた女性の様子を遮断機をくぐりぬけて確認。非常停止ボタンを押して119番し、女性を抱き抱えて踏切の外へ運んだ。女性は知人宅から横浜市内へ帰宅途中で、頭には倒れた時に打ったとみられる傷があったという。

高木守・市消防長は「自らの危険を顧みず、機転を利かした行動力で尊い命を救ってくれた」とたたえた。男性は「『出して、出して』という女性の声が聞こえた。電車が来るまで時間があると判断できたので、夢中で助けた。元気になったと聞いて安心した」と振り返った。

2020/11/27 09:02 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201126-OYT1T50133/