兵庫県姫路市議が昨年、市職員に対し、「適当なこと言うてあしらいよったら、わしもとことんいくで」など威圧的な言動をしていた問題で、市の諮問を受けていた「市職員倫理審査会」は27日、「不当要求行為に該当する」との答申書を清元秀泰市長に提出した。今後、清元市長が不当要求の有無を判断する。


 関係者への取材によると、この市議は会派「創政会」の松岡広幸氏(54)。

 情報公開請求で神戸新聞が入手した記録によると、松岡市議は昨年、特定の公園フェンスのかさ上げを建設局に要望した際、「ほんなもんくらい付けんかい。なんぼかかると思とんねん」などと発言し、机をたたいたり、担当職員を異動させるよう求めたりもした。

 18年にも行政関連システムの計画策定業務に絡み、特定の業者を事業の応募資格者から外すよう強く要求した。

 市は当初、職員倫理条例に基づき「不当要求の恐れ」と認定したが、市議会が「『恐れ』ではなく、明らかな不当要求だ」として再調査を要望。識者や弁護士で構成する審査会が審議していた。

 審査会会長の荒川雅行・関西学院大大学院教授は「不当要求行為があったにも関わらず、市がそう扱っていなかったことは、条例の運用が適正になされていなかったことを示す」と指摘し、体制の確立を要請した。

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