九州農政局は2020年の「農林業センサス」(農林水産省発表)の域内概数値を公表した。農業を主な仕事とする「基幹的農業従事者」は22万3860人で15年の前回調査と比べ23.1%減少した。従事者の平均年齢は66.4歳で、65歳以上が占める割合は64.6%と、5年前より4.1ポイント上昇した。

同従事者の全国の平均年齢は67.8歳、65歳以上が占める割合は69.8%。

農家や法人、農協などを合わせた九州の「農業経営体」は16万4445で、5年前より20.7%減だった。同局によると、比較できる05年から最大の下落幅で「高齢化による離農や後継者不足が顕著に表れている」と話した。ただ企業の積極参入などで法人経営体は同12%増の5432となり、経営耕地面積も5ヘクタール以上の農業経営体が前回より8.6ポイント増えた。

今回初めて調査した、気象や生育状況、市況などデータを活用している農業経営体は全体の18%の2万9831だった。

日本経済新聞 2020年12月1日 19:25
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