青森県の津軽地方を走る「津軽鉄道」で、冬の風物詩、「ストーブ列車」の運行が始まり、乗客たちが暖をとりながら雪が舞う車窓の景色を楽しみました。
「ストーブ列車」は、寒さが厳しい冬に石炭を燃料に使う「だるまストーブ」で乗客に暖をとってもらおうと、津軽鉄道が90年前の昭和5年から運行を続けています。

始発の津軽五所川原駅の前では、1日、今シーズンの運行開始を祝う式典が開かれ、地元の人たちが津軽三味線の演奏を披露しました。

そして澤田長二郎社長が、「安全に気をつけながら、ストーブ列車を運行します」とあいさつしました。

このあと1番列車が出発すると、およそ50人の乗客たちは、真っ赤に燃える石炭を眺め、ストーブの上でじっくりと焼いたスルメをおいしそうに味わっていました。

1日の津軽地方は、強い北風とともに雪が舞う厳しい寒さとなりましたが、車両では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、車窓からすきま風を入れて換気するよう配慮していました。

東京から来た60代の男性は、「ストーブ列車の雰囲気が大好きで、毎年1番列車に乗っています。換気も行われているので、ほどよい暖かさです」と話していました。

津軽鉄道の「ストーブ列車」は、来年の3月31日まで毎日、運行されます。

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