トランプ米大統領の就任式実行委員会がトランプ一族のホテルで開いたイベントに違法な過剰支払いを行ったとされ、訴えられた問題で、トランプ氏の長女で大統領補佐官のイバンカ・トランプ氏がコロンビア特別区の司法当局から聴取を受けた。  

  裁判所文書によると、同氏の聴取は1日に行われた。最近数カ月では重要な聴取が多く行われ、メラニア夫人も文書の提出を求められた。

 コロンビア特別区の司法当局は、首都ワシントン中心部にあるトランプホテルの幹部とトランプ氏のホテル事業を運営するエリック・ダンジガー氏、大統領の長年の友人であり、就任式実行委員会の委員長も務めたトーマス・バラック・ジュニア氏も聴取したという。供述内容は開示も説明もされていない。

  ホワイトハウスはコメントを控えた。

  コロンビア特別区のカール・ラシーン司法長官は1月、トランプ大統領の就任式実行委員会が2017年1月17−20日のイベント開催でトランプホテルに100万ドル(約1億400万円)超を支払ったのは「不当で正当化できず」、法に違反したとして訴訟を提起した。トランプ氏の任期終了が近づく中で、同氏とその家族、側近は多数の法的問題を抱えている。

  聴取についてはCNNが先に報じていた。  

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-03/QKR8RRDWRGG401